お電話でのお問い合わせ

予期せぬ非嫡出子の存在が判明|精神的負担に寄り添い納得のいく形で遺産分割を実現した事例

この記事を読むのに必要な時間は約3分33秒です。
依頼者:神奈川県・60代・女性、東京都・40代・男性2名

事案の概要

相続人4名(妻、嫡出子2名、非嫡出子1名)の事案でした。

ご依頼者様が、父の預貯金を取得したところ、被相続人が非嫡出子を認知していることが判明しました。

ご依頼者様としては、非常に衝撃的な話であり、その非嫡出子がどこにいるかもわからなければ、そもそも自分達が被相続人の子なのか、そして、遺産分割をどのように進めればいいのか、全くわからない状況でした。

また、感情的な問題として、ご依頼者様としては、これまで存在を知らなかった非嫡出子に、遺産を分割しなければならないのか、という疑問もありました。

争点・困難な点

この事案では以下の点が解決を困難にしていました。

非嫡出子がどこに住んでいるのか、そもそもお母様が被相続人の子なのか分からない

遺産分割をどのように進めればいいのか分からない

 

解決方法・弁護士の対応

まずは、住民票を取得し、非嫡出子に手紙を送りました。

連絡は取れたため、やり取りを行ったところ、自身が非嫡出子であることは理解していました。

その後、科学的にも親子関係にあるかを確認するため、DNA鑑定を行いました。

結果としては、被相続人の子であることが明らかとなりました。

ご依頼者様(特に妻)としては、非嫡出子に遺産をあまり渡したくないという想いがありましたが、気持ちにできる限り寄り添いながら、また、不動産や株式が遺産としてあったことから、評価額をなるべく下げる形で、非嫡出子に支払う代償金を可能な限り少なくしましょう、という解決方法を提示をしました。

解決結果

非嫡出子にも弁護士がついていましたが、弁護士と交渉を重ね、不動産、株式について、相場より多少低い金額で評価をし、当該評価額を前提とした代償金を支払う形で解決できました。

ご依頼者様には、法律論を丁寧に説明したり、気持ちに寄り添うことにより、非嫡出子には何ら罪もないことを理解してもらい、ご納得いく形で解決しました。

 

弁護士コメント

ご逝去後に、非嫡出子が判明することはしばしばあります。

特に配偶者の方にとっては受け入れがたい事実であり、今後、遺産分割をどう進めていったらよいかも悩まれるかと思います。

しかし、弁護士にご依頼いただければ、適正な解決に導くことが可能ですし、何よりお一人で抱え込まずに、色々とご相談いただきながら、解決することが可能です。

 

同様事例への助言

本事案は、法律的な争点が大きく問題になるというより、精神的な面がお辛くなるような事案です。

お一人で悩まれては、適正な解決ができず、ご納得の行かない形で解決してしまう可能性もございます。

この点、弁護士は、可能な限り、ご依頼者様の気持ちに寄り添いながら、法律の専門家として、ご納得いくような解決方法を提示し、解決することが可能です。

相続について悩まれていることがございましたら、お一人で抱え込まずに、是非「リブラ共同法律事務所」にご相談ください。

この記事の執筆者

弁護士法人リブラ共同法律事務所

弁護士 坂本 一真

専門分野

相続、離婚など家事事件

詳しい弁護士紹介はこちら>>

相続解決事例の最新記事

下記のような遺産相続トラブルでお困りではありませんか?

相続財産の分け方で困っている
「親族が揉めていて話し合いが進まない」
「相続財産で争いたくない」 このような方はこちらをクリック
最低限の相続分がもらえない
「親の財産を相続できない」
「遺言に自分の相続分が書いていない」 このような方はこちらをクリック
預金を使い込まれた方
「相続財産を使い込まれてしまった」
「通帳に不審な出金が記帳されている」 このような方はこちらをクリック
相続財産に不動産が含まれている方
「不動産の評価方法で揉めている」
「不動産の分割について話がまとまらない」 このような方はこちらをクリック