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依頼者:神奈川県・60代・女性、東京都・40代・男性2名
相続人4名(妻、嫡出子2名、非嫡出子1名)の事案でした。
ご依頼者様が、父の預貯金を取得したところ、被相続人が非嫡出子を認知していることが判明しました。
ご依頼者様としては、非常に衝撃的な話であり、その非嫡出子がどこにいるかもわからなければ、そもそも自分達が被相続人の子なのか、そして、遺産分割をどのように進めればいいのか、全くわからない状況でした。
また、感情的な問題として、ご依頼者様としては、これまで存在を知らなかった非嫡出子に、遺産を分割しなければならないのか、という疑問もありました。

この事案では以下の点が解決を困難にしていました。
✅ 非嫡出子がどこに住んでいるのか、そもそもお母様が被相続人の子なのか分からない
✅ 遺産分割をどのように進めればいいのか分からない
まずは、住民票を取得し、非嫡出子に手紙を送りました。
連絡は取れたため、やり取りを行ったところ、自身が非嫡出子であることは理解していました。
その後、科学的にも親子関係にあるかを確認するため、DNA鑑定を行いました。
結果としては、被相続人の子であることが明らかとなりました。
ご依頼者様(特に妻)としては、非嫡出子に遺産をあまり渡したくないという想いがありましたが、気持ちにできる限り寄り添いながら、また、不動産や株式が遺産としてあったことから、評価額をなるべく下げる形で、非嫡出子に支払う代償金を可能な限り少なくしましょう、という解決方法を提示をしました。

非嫡出子にも弁護士がついていましたが、弁護士と交渉を重ね、不動産、株式について、相場より多少低い金額で評価をし、当該評価額を前提とした代償金を支払う形で解決できました。
ご依頼者様には、法律論を丁寧に説明したり、気持ちに寄り添うことにより、非嫡出子には何ら罪もないことを理解してもらい、ご納得いく形で解決しました。
ご逝去後に、非嫡出子が判明することはしばしばあります。
特に配偶者の方にとっては受け入れがたい事実であり、今後、遺産分割をどう進めていったらよいかも悩まれるかと思います。
しかし、弁護士にご依頼いただければ、適正な解決に導くことが可能ですし、何よりお一人で抱え込まずに、色々とご相談いただきながら、解決することが可能です。
本事案は、法律的な争点が大きく問題になるというより、精神的な面がお辛くなるような事案です。
お一人で悩まれては、適正な解決ができず、ご納得の行かない形で解決してしまう可能性もございます。
この点、弁護士は、可能な限り、ご依頼者様の気持ちに寄り添いながら、法律の専門家として、ご納得いくような解決方法を提示し、解決することが可能です。
相続について悩まれていることがございましたら、お一人で抱え込まずに、是非「リブラ共同法律事務所」にご相談ください。