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疎遠となっている相続人との間で遺産分割協議が成立した事例/札幌

この記事を読むのに必要な時間は約3分12秒です。
依頼者:札幌在住 60歳代女性

事案の概要

相続人10名(兄弟姉妹、甥、姪)で甥、姪の連絡先や住所不明の事案でした。
兄(被相続人)の遺産について、兄は配偶者がおらず、子どももいなかったため、兄弟姉妹と亡くなっている兄弟姉妹の子供(依頼者にとっての甥や姪)が相続人となりました。

 

遺産としては、不動産、預貯金、有価証券、自動車がありました。
依頼者は、甥や姪の住所、連絡先を知りませんでしたので、遺産分割協議を進めることが出来ませんでした。

争点・困難な点

遺産分割協議を成立させるには相続人全員の同意が必要となります。
そのため、本件で遺産分割協議を成立させるためには、兄弟姉妹や甥姪と連絡を取り、遺産分割の協議をして同意を得る必要がありました。

 

もっとも、甥姪や連絡先・住所が不明でしたので、依頼者のほうでは連絡の取れませんでした。
また、被相続人の遺産自体も不明な点が多い状況でした。

 

解決方法・弁護士の対応

甥や姪の住民票上の住所を調査し、住所を把握しました。
そのうえで、住民票上に住所に手紙を送り、遺産分割協議を進めました。

 

また、並行して、預貯金、株式、不動産、などの調査を行い、相続財産の調査を行いました。
そのうえで、各相続人に遺産を説明するため遺産目録を送付し、遺産の分け方を検討したうえで、遺産分割協議書を送付しました。

 

解決結果

最終的に全ての相続人から遺産分割協議書と印鑑登録証明をいただけました。
そのため、遺産分割協議が成立しました。

 

その後、弁護士のほうで、預貯金、有価証券の解約、不動産の売却手続きを行い、遺産を換価しました。
そのうえで、各相続人へ、法定相続分に応じた金額を送金し、相続手続きが完了しました。

弁護士コメント

相続人の住所が不明な場合、弁護士であれば、住民票等から相続人の住所調査をすることが可能です。

また、会ったこともない相続人と連絡を取ることも、ストレスになると思いますので、弁護士が代理人となって相続人に連絡を取って遺産分割協議を進めまして、スムーズに遺産分割協議を進めて早期解決をすることができました。

同様事例への助言

疎遠のため住所不明で連絡の取れない相続人がいらっしゃる場合でも、弁護士にご依頼いただければ、相続人の住所調査のうえ、遺産分割協議を進めることが出来ます。
また、遺産として具体的に何があるか不明な場合でも、法的な様々な手段で調査をすることも可能です。

 

そのため、遺産分割でお困りの場合には、弁護士に相談することをお勧めいたします。

この記事の執筆者

 

弁護士法人リブラ共同法律事務所

弁護士 小泉 純

専門分野

相続、離婚など家事事件

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