寄与分の要件:「介護したから相続分を増やしてほしい!」という主張は認められるか
遺産分割協議のご相談の中で、 「親と同居していたきょうだいが、親を介護していたことを理由に遺産を多くもらうと主張している」 …といったお話をうかがうことがあります。 こうした相続人の主張は、法律的には「寄与分」の考え方によるものといえます。 民法に定められている寄与分とは、共同相続人のうち一部が被相続人に対して行った特別の寄与行為を金銭的に評価する制度で、寄与分が認 続きを読む
遺産分割協議のご相談の中で、 「親と同居していたきょうだいが、親を介護していたことを理由に遺産を多くもらうと主張している」 …といったお話をうかがうことがあります。 こうした相続人の主張は、法律的には「寄与分」の考え方によるものといえます。 民法に定められている寄与分とは、共同相続人のうち一部が被相続人に対して行った特別の寄与行為を金銭的に評価する制度で、寄与分が認 続きを読む
はじめに 相続が発生した場合、法定相続分に応じた遺産分割を進めていくのが原則ですが、法定相続分通りに分割することが必ずしも正しいとは限りません。 例えば、相続人の中に、被相続人から生前に贈与を受けていた人がいる場合、遺産分割でその贈与分を考慮する「特別受益の持ち戻し」という制度があります。 ✅特別受益 特別受益とは、相続人が被相続人から受けた生前贈与や遺贈のうち、相 続きを読む
はじめに 相続においては、被相続人の子供や配偶者など一定の相続人に対し、最低限の相続分として「遺留分」が法的に保障されています。 ✅「遺留分」とは 遺留分の割合は、民法で定められています(民法1024条1項)。 ・直系尊属(被相続人の両親、祖父母)のみが相続人である場合:3分の1 ・それ以外の場合:2分の1 兄弟姉妹には遺留分がありません。 相続人が妻と両親であるケースで、妻 続きを読む
はじめに 遺産分割調停では、他の相続人が事実と異なる主張をするケースが少なくありません。 故人の介護や生前の貢献度を誇張したり、遺産の内容について虚偽の報告をしたりする場面に直面することがあります。 こうした場面で感情的に対応すると、調停が長引いたり、解決そのものに悪影響が及んだりすることがあります。 虚偽の主張に対しては、冷静かつ適切に反論することが大切です。 本記事では、相続問題 続きを読む
はじめに 被相続人が借金を残していたことが判明した場合、相続人の地位を手放す「相続放棄」を検討する方は多いでしょう。 この相続放棄は、単に債権者に対して「私は相続放棄する」と意思表示すればいいというものではなく、具体的には「被相続人の最後の住所を管轄する家庭裁判所に相続放棄の申述書を提出し、受理される」という手続を行うことを要します。 そして、この手続には原則として「自己のために相続の開 続きを読む
はじめに 相続が発生し遺産分割で家族間の話し合いがまとまらない場合、家庭裁判所に遺産分割調停の申立てが行われることがあります。 申立てが受理されると、他の相続人に調停の呼び出し状が送付されます。 この呼び出し状を受け取ったとき、どのように対応すべきか迷う方も多いでしょう。 もし呼び出し状を無視した場合、どのような結果が待っているのでしょうか。 本記事では、遺産分割調停の呼び出し状 続きを読む
はじめに 相続が発生した際、不動産は重要な遺産の一つとなることが多くあります。 しかし、遺産分割協議がまとまる前に、相続人の一人から「不動産を早急に売却したい」と申し出があることがあります。 このような申し出に対してどのように判断すべきか、多くの相続人が悩むところです。 適切な判断基準を理解せずに進めると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。 本記事では、遺産分割前 続きを読む
はじめに 相続が発生した後、他の相続人から遺産分割調停を申し立てられることがあります。 家庭裁判所からの通知書が届いた時、多くの方が戸惑いや不安を感じるものです。 調停を申し立てられた場合、適切な対応を取ることが非常に重要です。 間違った対応は、自身の相続権を不利にしたり、家族関係をさらに悪化させる可能性があります。 本記事では、相続調停を申し立てられた際に最初に確認すべき5つの 続きを読む
はじめに 相続における最大の悩みの一つが、相続人の一人が遺産を勝手に処分してしまったというトラブルです。 代表相続人として銀行手続きを任された兄弟が、他の相続人に相談なく預金を引き出したり、不動産を勝手に売却するといったケースが後を絶ちません。 このような状況に直面した場合、どのような法的対応が可能なのでしょうか。 泣き寝入りするしかないのか、それとも適切な対処法があるのか、詳しく解説 続きを読む
前妻(前夫)の子がいる相続で後妻(後夫)との遺産分割が複雑化する理由 はじめに 再婚家庭における相続では、後妻(後夫)と前妻(前夫)の子が共同相続人となるケースがあり、遺産分割が複雑化しやすい傾向があります。 互いに面識がない、または関係性が希薄な相続人同士での協議は、感情的な対立を招きやすく、円滑な合意形成が困難になることが少なくありません。 本稿では、後妻・前妻(後夫・前夫)の子が 続きを読む